横浜市緑区の植木屋 中嶋です。
今回は、花を咲かせる予定のミニつるバラのメンテナンスをしたので
写真を使って説明していきます。
今回メンテナンスをしたのは、
このミニつるバラです。
このように柵上の支柱を立てて、枝を絡める方法をを行燈(あんどん)型仕立てと言います。
この方法を使えば、下に垂れることの多い、つる性の植物を立体的に育てることが出来ます。
それでは、どこをどうすれば見た目がよくなるのでしょうか?
今回のポイントは2つです。
枯れ枝の撤去
乱れた枝の誘引(ゆういん)
それではまず、枯れ枝の撤去をしていきたいと思います。
これから花をつけるので、むやみに切ってはいけません。
近くでみると意外に枯れ枝は多く、灰色の枝がすべて枯れ枝です。
それを根元から、先端の細いハサミを使って撤去していきます。
枯れ枝を残しておくと、見た目の問題だけではなく、枯れているだけなのに栄養までもっていってしまいます。
ですので、枯れている根元からしっかり撤去してあげましょう。
ちなみに先端が細いハサミというのは芽切りばさみ等を指します。
あると色々と便利なのでおススメです。
全部、枯れ枝を撤去してみました。
予想以上の量になりました。
ついでに雑草もぬいてあげましょう。
雑草は土の栄養をとってしまうので、
可能な限り、根っこから抜いてあげてください。
続いて、乱れた枝の誘引です。
せっかく手を入れるので、枝よりも目立つヒモは撤去してしまいましょう。
ちなみに誘引とは茎やつるを支柱に結び、伸びる方向を決める手法です。
園芸店やホームセンターでは誘引用のテープなどが売られていますが、枝などが傷つかないものなら、何でもいいです。
↓に伸びている枝があります。これを誘引していきたいと思います。
このとき、全体のバランスを見てあげるとが大事になります。
全体のバランスとはミドリの濃さです。
上の部分だけが茂って、緑色が濃いですが下の部分はどうでしょうか?
スカスカでバランスがよくありません。
そのため、枝が無理をしない限りで、下から支柱に巻き付けてあげましょう。
また、テープなどで枝を支柱に固定するときも注意が必要です
つるバラのように細く柔らかい枝(茎)だと折れたり、つぶれてしまう可能性がありますので、緩めに巻いてあげることが重要です。
ほかにも飛び出して長くなっている枝も誘引をすれば完成です。
全体のバランスが良くなり
枯れ枝がなくなったので土の部分がよく見えるようになりました。
つるバラもバラなので虫や病気の心配が多いのですが、今回のような手軽なメンテナンスをするだけでも、風通しや虫の隠れる部分がなくなるので、それらへの対策にもなります。
どの植物にもいえることですが、
小まめなメンテナンスは植物を育てるうえで、一番重要です。外出が難しい、こんなときだからこそ、
普段より自宅の植物の様子を見るのもいい過ごし方かもしれません。
今回の記事は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。
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