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植物質堆肥(たいひ)の種類について

更新日:2023年12月13日


堆肥の中でも植物質と動物質の2種類があるという話をしました。実は2種類のなかでも、

細かく種類があり、植物の種類や何の動物の糞かで効果が違ったりします。

今回は植物質堆肥の中でメジャーな3つを説明していきたいと思います。


目次


  1. 腐葉土

  2. バーク堆肥

  3. もみ殻堆肥


1 腐葉土

堆肥としては一番メジャーで、鉢物などの土にも使える便利品です。

落ち葉や枝が微生物の働きで分解され土と一体化したもので、使うと土を柔らかくしてくれます。

この土を柔らかくするという事は腐葉土に限ったことではありませんが

植物を生育するのにとても大事なことで、以下のメリットがあります。

  • 水が流れやすくなり、根腐れの心配がへる

  • 通気性があがり、土壌微生物の動きが、より活発になり健康的に植物が育つ

  • 肥料分を保つ力があがり、肥料代のコストダウン

  • 土が柔らかくなるので根張りがしやすく、植物が良く成長するようになる

匂いも他の堆肥と比べると少なく、チッソも補ってくれますので

ビギナーにはこれをおススメします。


2バーク堆肥

樹皮をはがして、砕き、動物の糞などを混ぜて発酵させたものです。

バーク堆肥は腐葉土と比べても栄養素を殆どふくみませんが、

樹皮は微生物に分解されるスピードが遅いので、柔らかくいい土の状態を長くキープできるといった特徴があります。

そのため腐葉土との使い分けとしては、どちらかと言えば地植えで長く使用するところでの

使用をおススメします。


ただ、デメリットとしてチッソ飢餓になる恐れがあります。それは先ほども書いた微生物に分解されるスピードが遅いことに関係します。

微生物は分解に苦戦していると土の窒素を使ってしまい、植物の生育に必要な分も消費してしまうのです。

ですので、使い過ぎには注意が必要になります。


また、バーク堆肥は腐葉土と比べて商品のクオリティにバラつきがありますので、

注意が必要になります。


3 もみ殻堆肥

もみ殻はお米の一番外の皮のことになります。

上記のものと同じく栄養は期待できませんが、土を柔らかくするために多く使われます。

バークと同じく硬く土壌で分解されにくいものですが、もみ殻は硬すぎるため3年近くかかるそうです。そのためチッソ飢餓になるスピードもかなり緩やかなので、固形の窒素を補う肥料での補てんで十分対応が可能です。

また土の表面にまき、雑草防止や土の乾燥や泥はねを防ぐマルチングとしても使えます。


以上3つを紹介しました。

次回は動物質堆肥の紹介を出来ればと思っています。




コロナウィルスにより大変な世の中になってきました。

そんなときの暇つぶしとして読んでもらえれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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