横浜市緑区の植木屋 中嶋です。
今回はイヌツゲの枝枯れ病について書いていきたいと思います。
イヌツゲも良くわからないし、枝枯れ病も知らない。
そんな方でも大丈夫です。最初からわかりやすく伝えます。
目次
イヌツゲについて
枝枯れ病とは?
対処方法
1 イヌツゲについて
写真の植物がイヌツゲです。多くの方がお庭や公園などで見たことがあると思います。
5~6月に白い小さな花を咲かせ、果実は黒いものをつけます。
一般的にツゲと言われると植木の世界ではイヌツゲを指しますが
ツゲはツゲ科の植物で、イヌツゲはモチノキ科の植物。
つまりは全然違う植物なのです。
見た目はそっくりなのでわかりずらいですが、ツゲは西日本の暖かい地域でしかほぼ見かけることがないので、関東で見かけたなら、それはイヌツゲになります。
(因みに前に書いたボックスウッドはツゲ科です。これは見た目が違うのでわかりやすいです。詳しくはリンク先で!)
2 枝枯れ病とは?
そんなイヌツゲがかかる枝枯れ病ってどんな病気なのでしょうか?
(正式にはイヌツゲ枝枯れ病)
それは名前の通り、枝が枯れていく病気で、葉が徐々に黄色くなり、やがて茶色くなり枯れます。(写真のは初期症状)
これはDiatrypeという細菌によって引き起こされる病気で、放置していると枝が次々に枯れて、最後には植木本体も枯れてしまいます。
3 対処方法
もし発見した場合はどうしたらいいのでしょうか?
中嶋は以下の手順を踏んでます。
症状が出ている部分、枯れている部分を切除
薬剤散布(チオファネ ートメチルが入っているもの)
切除につかったハサミにも薬剤散布
植物なので被害にあった部分は治せないので、そこはあきらめて切除して、患部は勿論、
全体に薬剤を散布します。
ここで重要なのが使った道具にも散布することです。
それは使った道具を媒介して細菌が移ってしまうからです。
トップジンM水和剤はイヌツゲ枝枯れ病の有効成分であるチオファネ ートメチルが入っているので、葉色が怪しいなと思ったら使ってみましょう。
ただ、枝枯れ病を完全に治すのは他の病気よりも難しく、強剪定(ほぼ丸坊主)と薬剤でどうにかなるかといった感じです。生垣などでは1年ぐらいはスケスケになる、丸い形や枝ぶりを楽しむ形では、それをおおきく崩してリセットする必要がありますので、とても勇気が必要になります。
そうならないためにもよく植物を観察し、予防を兼ねて、トップジンMを定期的に散布することをおススメします。
今回の記事は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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