横浜市緑区の植木屋 中嶋です。
前回に部分的ですが有機肥料の説明記事を書きました。
そんな有機肥料ですが、種類は豊富で、その中でも効果などは違います。
そこで、今回は有機肥料の中でも気になる匂いが少ない、草木灰を紹介します。
目次
草木灰の説明とおススメポイント
弱点
草木灰の説明とおススメポイント
草木灰は名前の通り、草や木を燃やした後に出来た灰です。
当然匂いも気になることがありませんが、そんなものに栄養があるのか?
と疑問を持たれる方もいるかと思います。
植物を育てるのに必要な三要素のうちカリとリンを含んでいます。
しかも水溶性なので、効果もほかの有機肥料と比べてもはやいです。
また、草木灰はアルカリ性なので土壌の酸度を中和してくれます。
土壌酸度を中和させることは、日本ではとても大事なことです。
それは日本では多くの雨(酸性)が降ることで、土がどうしても酸性に傾いてしまうのです。植物によっては酸性に傾いた土での栽培を好むもの(ブルーベリーなど)もありますが、中和されて土壌酸度(PH6~7)の中性を好む植物がほとんどです。
また草木灰は多くの害虫が嫌がり、地面や植物に振りかけると、アブラムシ、アオムシ、ヨトウムシなどの予防になります。
おススメポイントをまとめました。
有機肥料なのに効果がはやいリン、カリを含んでいる。
酸性に傾く土を中和することが出来る。
天然成分のの害虫除けになる。
2 弱点
もちろん、弱点もあります。
草木灰はチッ素をほとんど含んでいないので、ほかの肥料から補う必要があります。
そのためカリをあまり含んでいない油粕などと一緒に使う工夫が必要になります。
まきすぎると特にカリが過剰になってしまい、土の栄養バランスが崩れ植物の生育が難しくなります。また灰ですので撒くときには周囲や風に注意して使用しましょう。
弱点のまとめ
チッソを補うものとセットで。
まきすぎるとカリが多くなり、土壌の栄養バランスを崩す。
灰なので風に飛びやすい
これは草木灰に限ったことではないのですが、有機肥料は化成肥料と同時に使うとアンモニアガスが発生し、植物の根を痛めてしまいます。そのため元肥は有機、追肥は化成など使い分けが必要です。
今回の記事は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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